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孤独なキセキ

第17章 青vs黄





先輩達のところに戻って飲み物を配ってから私はもう一度外に出ていた。




玲「ふぅ…。やっと落ち着いたw」
・・・ここが私たちが目指していた場所か。中学の時は女の私がここに居るなんて全く想像してなかった。






女バスしか女がバスケを公式にできる機会なんてないと普通に考えてたから。


あの時テツヤに声をかけられて、バスケ部を見学したから始まった新しい私の世界…。


リコ先輩に女子も男バスに出れると教えられてからその世界の扉は開かれた。


私の過去を話しても変わらず受け止めて仲間にしてくれた。なのに、インターハイでは桐皇戦のときに途中で試合を抜けてしまった。
皆は気にしなくていいと、大丈夫かだったか?
と言ってくれるけど私はその事をずっと夏から引きずっていた。


もし、私があの時衝突せずに最後までコートにいたら勝てたかもしれない…。自意識過剰だと私も思う。
私1人で勝ててもそれはチームの勝利じゃないことなんて私が1番わかってるのに、
それでも勝ちたいと思った。


このチームに勝利を運びたいと思った。


チームに裏切られて1人でプレイすることを嫌ったのに。私がちゃんと周りを見て力をセーブしてれば丸く収まってたと思うのに。


自分の中に生まれる矛盾をずっと考えていた。それほどにこのチームが好きだから。
信じられると思っているから。





私は1人考え事にふけりながら飲み物を飲んでいた。
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