第15章 球技大会!!~番外編~
「「「きゃーーー!!!」」」
「あれって黄瀬君じゃない!!」
「本当だ!なんで出てるの!?」
「しかも女装っ!?」
女子達が一斉に黄色い声を上げ出した。
玲「げっ!!」
・・・っっっ!!!最悪や!!!
ずれ落ちた音の正体は涼太が女装のために被っていたカツラが外れた音。
カツラが取れていきなり現れた涼太にその場にいた女子達が一気に色めき立ちはじめたのだ。
黄「うわぁ」
・・これは……玲っちに怒られるっス!!
自分のズラが落ちたことにやっと気付いたようだ。
素早く被り直してはいたが既に時遅し だ。
その場にいた女子達の歓声は止まらなかったが何とか客席のある二階から降りてこようとする子達を防ぐ事に成功し、試合は続行された。
審判をしていた生徒も涼太が女装に扮していたことに驚いていた。審判をしてた生徒も「こんな大きな女子がいたか?」と思っていたそうで後から聞いた話カツラが落ちて納得したようだ。
玲「…涼太ってばれたのに試合やっていいんか?」
私は疑問に思ったことをポツリと呟いたら審判に聞こえたみたいで親切にも答えてくれた。
審判「あの女装してた奴、試合中ボールを避けるのに専念してて一発も投げてないからそのまま避ける専門なら出ても大丈夫だそうです。
さっき係りの人が言いにきましたから」
と、爽やかな笑顔付きでそう教えてくれた。
玲「そんな適当なんでいいんかよ!混合のいみ!!」
・・・なんじゃそりゃ!!1人で突っ込んでもうたわ!
それにしてもか弱い女子をしっかりやってくれてホンマによかった!
涼太にガッツポーズをしつつそんなことを思っていた。
それに審判が言うからそれで良いんだろう。試合が続けれるみたいで一安心だ。
私は涼太にその調子で避け続けてな!と頼んだ。