第15章 球技大会!!~番外編~
伊「行かせないぞ!」
・・1年にそう何度も負けるわけにはいかないな!
そこに伊月先輩が割って入り大我を足止めする。
私は気配を消してその場に近づき大我にだけ見える位置からボールを回せと合図した。
それに気がついた大我は素早く私に回してくれた。
火「頼んだぞ!玲っ!」
玲「まかせろ!」
私は急激に気配を増大させて周りを萎縮させた。
伊「くっ、なんだこれ!?凄いプレッシャーだ」
・・咲良のやついつもこんなプレッシャー相手に浴びせてるのかよ
少し動きが鈍った伊月先輩を素早く抜き私はフリースローのラインから素早くシュートモーションに入った。
クイックシュートで打とうとする私に食らいつくように後ろから日向先輩の手が伸びてきたのが分かった。
私はとっさにボールを持つてから力を抜き下に落とした所を片手でキャッチし、そのまま身体を捻りながら反動を付けて投げた。
日「なっ!マジかよ!」
・・ここでフェイクだと!?
…いや、こいつ俺の手が伸びてからシュートコースを変えたんだ。
私が投げたボールは綺麗な軌道から少しずれていたがリングにぶつかりながらネットを潜った。
ピィィィ!!
ボールがネットを潜ったタイミングでリコ先輩が試合終了を告げる笛を吹いた。
試合は
53対55
私たち1年にチームの勝利だ!
1年は先輩に勝ったと喜びクラスの皆に手を振っていた。
日「あそこでフェイク決められるなんてな…。
肝座りすぎだろ」
伊「咲良は男バスでも暴れまわるようなやつなんだから当たり前だろ」
木「負けちまったなー!でも楽しかった!」
と話している声が私の耳に届いていた。
玲(うちも楽しめた!それに初めは認めてくれてなかった奴らもうちのことちゃんと戦力として考えてくれるようになってよかった!)
私は1人心の中でそんな事を考えていた。