第11章 特別練習
ここから私とテツヤのパス回しに日向先輩、伊月先輩も加わり外からも点を取れるようになった
もちろん中では大我も活躍している
それでも点差は大きく、追いつくことができない
玲「…もっと、早く動かな…誰にも止められへんように…」
・・・時間が足らへん!しかも体が重くなってきた…やっぱ本調子じゃないんか
誰にも聞こえないような声で呟いた
今「あれは厄介やな〜人数多く見えるせぇでマークし切れん」
・・なんか弱点があるはずや、こないな技に穴がないはずがない
青「おい、咲良!まだまだいけんだろ!」
玲「もち、このまんまでは居られへんから!」
私は足に力を入れてコートを駆けた
ボールは今吉さんが持っていたがパスカットをして奪い取った
バシッ
ダンッ…キュキュッ!!
そのまま足音と気配を消して駆け抜け青峰をも抜いてシュートを決めた
分身している状態で本体の気配を消せば分身のほうが影が濃くなるから私のことは余計に見つけにくくなっている
・・・まだ、諦めない!このチームを勝たせたいんや!
誠凛の皆も負けるつもりは一切なく、全力でプレイをした。
しかし、無情にも試合終了のホイッスルは鳴り響いた
第4Qの後半から調子を取り戻したと言ってもそれまでにつけられた点差は大きく抜くことは叶わなかった
だがあれ程の点差をついても諦めない誠凛のプレイに拍手を贈る観客も多くいた