第11章 特別練習
しかし、玲のいないことで青峰を止めることができない
桐皇の猛攻は止まらず点差がどんどん広がっていった
誠凛もこの点差と攻撃に諦めることなく食らいついていた
しかし、観客はすでに桐皇の勝利だろうという雰囲気に包まれていた
第4Qも残り8分を切ったところで小金井先輩が戻って来た、と思ったらその後ろに包帯を頭に巻いた玲がいた
リ「玲ちゃん!!動いて大丈夫なの!?」
玲「はい!大丈夫です!包帯なんかしてるんで大げさに見えるだけです!
それにあれぐらいで気絶するなんてだらしなさ過ぎて、寝てなんかいられません!」
・・・良かったギリギリ間に合った!医務室の先生を振り切ったかいがあった!
それに、こんなんで倒れてたら青峰に悪い、こっちの不注意も原因あるんやから
小「監督〜止めたけど聞かないから来たけど一応医務室の先生にも出てもいいっていう許可は貰ってきたから」
リ「玲ちゃん…怪我人を出したくなんてないけど今貴方の力が必要なの…いける?」
・・本当は玲ちゃんを出したくない。でもこのままじゃ…
玲「監督!その為に戻って来てるんです!
うちを出してください!
このままなんかにしないから!」
私は包帯をシュルシュルと外しながらはっきりと強い意志を込めて進言した
リ「わかったわ!行って来てちょうだい!!」
私は第4Q残り6分というタイミングで試合に復帰した