第1章 はじまり
クラブの後、黒子くんと一緒に帰ることになった
黒「咲良さん、やっぱり僕と会ったことありますよね?中学の時に」
私は、空を見ながら話し出した
玲「うん…あるよ。帝光中の女バスに練習試合に来てる時に私だけ男バスに放り込まれてたからね〜」
・・・今のみんなになら、話せる。
黒「やっぱりですね。でも、その後全然来なくなりましたよね?練習試合はあったのに。僕たち楽しみにしてたんですよ?特にキセキの皆さんはあなたに負かされて次こそはと意気込んでいたので。」
玲「ごめんね…全中の時にいろいろあったんだ。それがきっかけで私は女バスを辞めたから…」
・・・あんな事が起きていなければと、どれほど思ったか…
私はなかなか黒子くんの顔を見れない。
黒「話にくいことはムリに話さなくても大丈夫です。咲良さんが話してもいいと思った時に話して下さい。それに、まだ話し方が戻って無いからモチベーションも前の時とは違うはずです。」
私は黒子くんの顔を見た。そこには私が思っていたような表情はなかった。
玲「!!…そうだね……ちゃうな、ホンマありがとうな?話せるようになったら絶対に話すから!」
私は知らず知らずのうちに自分を抑えこんでいた、その証拠に大阪弁で喋らなくなっていたから…
もう、隠さなくても大丈夫だよね?