第5章 ■香水
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行為が終わった途端冷静になってきた頭で、俺はなんてことをしてしまったんだ…と罪悪感に駆られる。
セックスしている間のジェスはとんでもない位に扇情的で、可愛くて、忘れてしまっていたが、彼女は初めてだったのだ。それなのに、あんなに激しく…。
しかも腹の上にこんなに出すなんて…。
メソメソ、シクシクと泣き続けるジェスにどう声をかけたらいいか分からず、でも心の奥底ではそのエロい姿のままもう少しいてほしいだなんて思っていて、自戒の念を込めて彼女に謝る。
「すまない!こんな所に出された上に激しかったよな…本当にすまない!」
ベッドの上で横になる後輩に、上裸の男が土下座をしているなんとも奇妙な光景である。
ジェスは涙が引っ込んできたのか、でも未だに鼻をすんすん言わせながら口を開いた。
「ち、違うんれす…モブリット、さんに怒ってる訳じゃなくて…」
「ならどうして泣いて…」
「…こんな、歳でおもらししたのが…恥ずかしくて」
カァァっと赤くなっていく顔を両手で覆う彼女に愛おしさが込み上げてきて何とかしてあげたいと思ってしまう。というかそれは私にしかできない。
「あー、ジェス?君が出したのはだな…」
頬をぽりぽりとかいて気恥ずかしさを誤魔化しながら、彼女は尿ではなく潮を出したのだと告げる。潮がなんなのか分かっていないようだったので、掻い摘んで説明すると、火が出るんじゃないかというくらい真っ赤になった。その顔色とのコントラストで、私の精液が顔にまで飛んでいたのだと気づく。
流石に申し訳ないと思い、再び元気を取り戻してきた陰茎を隠すが、それに気づいたジェスがこちらによってきて、驚くべきことに、白濁まみれの汚いぺニスを舐めだしたではないか。
思うがままに告げると、"さっき同じことしたじゃないですか"と拗ね気味に言われる。
参ったなぁこれじゃあ。また自分が射精してしまうのも時間の問題だろう。
いつの間にか部屋からあの匂いは消えていた。
私たちの体温で揮発したのかもしれない。
それでも治まらない互いの体の熱は、夜が明けるまで分け合うことで発散させるのだった。