第9章 モブリット生誕記念『今日の主役』
幹部以外の兵士たちはとっくに酔いつぶれてみんな眠りについていた。つまり、本当に助けてくれる人がいないのだ。
好きな人と至近距離なのは確かに嬉しいけど、それ以上に苦しい!!
「ほんとに、た、助けて〜〜!!」
兵士なんだからそれぐらい自分で何とかしろと兵長に吐き捨てられ、私は涙目になるしかなくなる。
幸せそうな顔で眠りこけるモブリットさんはいつまでも起きる気配がなかった。
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真っ暗な部屋で、一人目を覚ます。
どうやら自分以外誰も起きていないようだ。
みんな椅子や床で泥のように眠っている。
ふと自分が、床では無いところで寝ていたことに気づく。
慌てて覆いかぶさっていた彼女の上から退いた。
どうやら酔っ払ってジェスに覆い被さって寝ていたみたいだ。すごく申し訳ない。
酔いが回ってまだ頭がぼうっとしていたからか、着ていたシャツを脱ぎ、なんの抵抗もなく貰ったシャツに着替えた。
大事な部下から貰ったものを早く使ってみたいという気持ちもあった。
…言われた通り、とても着心地がいい。
これだけで凝り固まった体が癒える気がする。
深呼吸して改めて目を開けると、目の前の寝顔に無性にキスをしたくなってくる。
やはり、まだ酒が抜けきっていないのだろう。
何考えてるんだか。
体が離れたことで寒くなったのか、身震いしたジェスにジャケットを掛けようとして、やめた。
いつ死ぬかも分からない兵士が、こんな感情を持つべきでは無いことはわかっている。
しかし、今だけは彼女を腕の中に抱くことを許して欲しいと1人で願う。
なんたって、私は『今日の主役』なのだから……。
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🎉🎂Happy Birthday Moblit!!🎂🎉