第8章 大丈夫
新一
「朔哉」
朔哉
「……何?」
新一
「さっきの事だけど…」
朔哉
「さっき?」
新一
「これ。」
そう言って差し出されたのは
朔哉
「…………。」
俺が投げた『お守り』と言う名のカードだった。
新一
「望月先生も言ってたけどこれは…」
朔哉
「……ホントに俺を守ってくれるんだろうな?」
新一
「……え?」
朔哉
「『お守り』なんだろ?」
新一
「そうだけどそれだけじゃない。」
朔哉
「?」
新一
「お前との『約束』を守る為のカードでもある。」
朔哉
「『約束』か…。」
『望月先生は優しい先生だから信じても大丈夫だよ!』
和真の声がこだまする。
朔哉
「………………。」
本当に信用していいのか?
『僕を信じて?』
朔哉
「……分かったよ。」
和真とも『約束』したんだ。
だから…医者の事…信じてやるよ。
……今はまだ…少しだけ…だけどな。