第4章 閉ざされた心
ー数時間後ー
ー朔哉部屋ー
新一
「今何時だ…?」
あのままつられて眠ってしまったらしい新一は、朔哉を起こさないようにポケットから携帯を取り出した。
新一
「メール?」
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名前:蘭
件名:
本文:
声かけて帰ろうとしたんだけど2人共寝てたから…。
もう遅いし今日は帰るね。
お粥作っておいたから朔哉の食欲がある時に食べさせてね?
明日は来れないだろうからまた学校で。
おやすみ。
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新一
「やっべ~。蘭の事忘れてた。明日来れないだろうからって事はちゃんと看病しろって事か…。」
携帯の時計は深夜2時頃でメールの受信は23時頃だった。
新一
「氷溶けてやがる…。って熱あるんだから当たり前か。」
チラッと腕の中を見ればすやすやと眠っている朔哉。
新一
「とりあえず…計るか。」
朔哉の熱を計る為、体温計を取ろうと腕を伸ばした時だった。
新一
(ん?泪の跡…?って事はさっきのは…)
ふと思い出したあの言葉。
朔哉
『…俺やっぱ新ちゃんいないとダメみたいだ。』
『新ちゃん探偵なんだろ?』
新一
「……。」
(やっぱ向こうでなんかあったのか…?)
またいじめられたとか言わねぇよな…?
母さん達と何かあった訳でも無さそうだし…。
するとやっぱ考えられるのは…
時差ボケ?
いや、風邪か?
まさか知恵熱…なんてな。
なんて考えてた時だった。
♪~
新一
「アラーム?」
朔哉
「んぅ~…後5分…zzz」