第2章 兄と弟
ー放課後ー
新一
「朔哉~!帰るぞ!」
朔哉
「!今行く!」
ー下駄箱ー
生徒A
「あれが噂の転校生?」
生徒B
「そうそう!すっごいバスケ上手いらしいよ!」
新一
「…お前すっかり有名人だな!」
朔哉
「新一程じゃねぇけどな!」
ー通学路ー
新一
「ところでよぉ~?」
朔哉
「ん?」
新一
「ホントだったんだな…。」
朔哉
「何が?」
新一
「何が?ってお前の番号…。」
朔哉
「有希子さんにでも聞いたのか?」
新一
「バーロ…。んな分けねぇだろ。それといい加減その『有希子さん』って呼ぶのやめろ。なんか他人みたいでヤだ。」
朔哉
「いいじゃねぇか。新ちゃんのケチ~☆」
新一
「このっ…!いい加減にしやがれ!バカ朔哉~!」
朔哉
「ここまでおいで~!だ!」
ギャーギャー喚く2人を見つめる蘭と園子。