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某国立新高等学校

第8章 パンダ


その夜は二人で掛け布にくるまったまま眠ってしまった。

具体的に何の計画も根拠もないけど、「一緒に出よう!!」とショータに言われただけで希望が見えてきて、どこか安心してぐっすり眠れた。

(………ショータの……男の子の匂い……好き。)



ガチャ!!ドタドタドタ!

翌朝、甘い眠りは係員たちが押し入ってきた物音で奪われた。


「ん……なあに?…わっ!」

起き上がって寝台に腰掛けていた私は先頭切って入って来た白田先生に肩を押されて再び寝転ばされた。

口に布を突っ込まれると両腕を係員に押さえ込まれた。別の係員が一人ずつ私の両脚を抱えて左右に大きく開く。

(やだっ!何っ!)

声を上げたくても暴れたくてもどうにも出来ない………されるがままだ。


「どれどれ?よぉ〜く見せてね。」

白田先生は私の開いた脚の間にしゃがむと、ゴム手袋を嵌めた指で私のヒダを拡げて観察し始めた。


(………ショータからも丸見えだ……)

そう考えたら何故がカラダがじんわりと熱くなった。これは恥ずかしいから?


「なあんだ、まだ何にもされてないワ、このコ。」

「昨夜は二人でくっつき合ってた様だから、期待したんですがね。」


「あ、でも見てコレ。」

白田先生は指を滑らせた。


………ヌチャ……

水っぽい音がした。

「あはは、濡れちゃッてるこのコ。ホントはすっごくいやらしいんじゃない?

せっかくだからこのままサせちゃわない?
そっちはどんな感じ?」


「ダメですね、まったく……

こら、お前!顔を背けるなっ!」


ショータも数人の係員に羽交い締めにされ、身動きが取れない。


「贅沢言うな!この程度でガマンしろや。もっとオッパイおっきいコじゃねえと勃たねえか?」

「いや、こいつはロリコンだ。中学生にストーカーして捕まったくらいだからな!」

係員たちはゲラゲラ笑っている。


ショータは右足を振り上げた。

ドカッ!

吹っ飛ぶ係員。

「……て、てめえ!蹴飛ばしやがったな。」

「ガキが!ふざけんじゃねえぞ!!」

ガツッ!!

係員の一人がショータの右頬を殴った!


白田先生が割って入る。

「やめなさい!繁殖用の生徒を傷つけちゃダメ!!


しょうがないわね、今日はこのくらいにしてあげましょ。

まだ策はあるんだから!
絶っ対に繁殖してもらうわよ!!」

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