第6章 第二学年一学期
「さらにここで産まれた子供たちの世話をするという名誉な仕事を与えてもらえます!
最高ですよね!!」
(どこが最高よ!?他に選択肢はないってこと?やだ!こんなとこ出たい!)
ジレンマでカラダをよじるけど繋がれた鎖が自由を阻む。
『次に具体的な生活についてですが、食餌は一日二回、栄誉バランスを考えたものが与えられますので絶対に全部食べてください。入浴は一日置き、係員が洗い場で洗います。排泄は……お部屋にあるトレイにしてください。』
(ええ?!)
『排泄したら壁のボタンを押してください。係員が回収に行きます。排泄物も皆さんの健康状態のチェックに使います。』
(もはや人間扱いされないんだな………)
『以上です。では健康に気をつけて楽しいキャンパスライフを!』
(………っふざけんなっ!)
私は下唇を噛みしめた。
「きゃあ〜あ〜!!」
「出せ――――!バカヤロ――――!!」
パニックを起こした子たちの叫び声が遠くに聞こえたが………次第に何も聞こえなくなった。
(鎮静剤、打たれたんだな……泣いても暴れてももうどうにもならないんだな………)
排泄物の始末やらで出入りする「係員」は頭から爪先まですっぽり「防護服」を着用していた。
「大事な生徒たちを病気にさせない為」だそうだが不気味極まりなかった。
用を足した後はトイレットペーパーなど使わせてもらえず四つん這いにされてゴム手袋をした係員の手で消毒されるのだ。
一日置きの入浴は名ばかりで、タイル貼りの部屋に連れて行かれ同じく四つん這いで全身をタワシの様なモノで擦られた後、ぬるいお湯をぶっかけられて風の出る部屋に立たされて乾かされた。
肌も髪もパサパサだ。
(もはや家畜だ………)
私かもっとも辛かったのは日に二度の食餌。お世辞にも美味しいとは言えない大量の食べ物を無理矢理胃袋に押し込めなければならなかった。
もともと好き嫌いが多くて食の細い私には苦痛でしかなかった。
――夜は簡易的な寝台の上に横たわると楽しかったことが思い出されて涙がポロポロ零れた。
(なぎさたちはどうしてるんだろ………)