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某国立新高等学校

第6章 第二学年一学期


大きな瞳に涙をいっぱい溜めて………

両腕で胸を覆っていた。


莉里は「この方がカワイイから♡」ってセーラーの襟を縫い縮めて小さくしてリボンも細くしていた。

その結果……大きめのオッパイが丸見えになってしまった。


「あはははははは!」

白田先生がそれを見て大笑いしている。

「自業自得ってこういう事言うのよねえ!


これで全員揃ったわね。体育館で始業式よ!
廊下に並びなさあい!」


「なぎさ、いち子がいない!」

いち子の姿が見当たらないことに気がついた。

「……先生!いち子さんがまだ来ていません!」

なぎさが先生に訴えてくれた。


「いち子さん?」

白田先生はめんどくさそうに眉をひそめた。

「ああ、検査に合格しなかったので退学になりました。もうこの学校にはいませんよ。」


「えぇ!?」

「あの元気ないち子が!?不合格なんておかしくないですか!?」

ビシッ!ビシッ!

「………ッた……」

白田先生のモノサシが私たちの肩を打った。

「うるさい!不合格は不合格だ!さっさと並べ!!」


(…………!)

見回すと他にも何人か見当たらない顔があった。

(………本当にどういうこと!?)



「さーちゃんと並んだ?」

強制的に廊下に並ばされた私たちの前をモノサシを手にした白田先生が通る。


ビシッ…………

胸の前で組んでいた莉里の両腕が打たれた。

「みっともない!全員腕はカラダの脇!言う事聞かないと何度でも叩くよ!」

力なく落ちる腕。
プルンとたわわなオッパイが剥き出しになった。

「…………や、やぁっ……」

莉里の瞳から涙が零れた。



「じゃあ、みんなのだーい好きな男子が待っている体育館に行きましょう!」
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