第5章 第一学年二学期
「もうダメ〜」
「無理ぃ〜〜」
私たちはカフェテリアのテーブルに倒れ込んだ。
「……授業進むのが早いのかウチらがバカ過ぎるのか…………?!」
「………どっちもじゃね?」
「しかしたった三日で心折れるとは…………」
「てゆうか、授業淡々と進んで質問出来ない空気だよネ。」
「………授業終わってから先生に聞きに行くかあ?」
「それ、無理無理。ここの先生、皆ヤル気ゼロで自分の授業終わるとさっさと帰っちゃうもん。」
「夕方の職員室なんて空っぽだよね。」
「あ!」
「何?莉里。」
「英語のじいちゃん!蕗田だっけ?朝早く来てるの見かけたよ?!」
「年寄りだから早起きなんじゃね?」
「じゃ、英語は朝行って聞いてみる?」
「……教えてくれるかなあ?」
「ダメ元で明日の朝行ってみようよ!」