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ご主人様と猫。【東リベ/三途】

第1章 ご主人様と猫。猫のお話。




ちゃり、と鳴る冷たく重い鉄の音。
手枷で擦れた手首が鈍く痛む。

悠は係の人間に手枷に繋がれた鎖を引かれて扉の前に立つ。大きな扉だった。
コンコン、と鎖を手に先導した男性が扉をノックして中から声が掛かる。悠の後ろにはまた違う人間が二人。
ギィと重い扉の音が辺りに響いた。



人身売買。
そんなもの本当に存在するんだな、と改めて思った。

そして悠は、あの男性に買われたのだ。





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