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ボスとマフィア2

第1章 この世に生まれたからには


ガラーッ。

「初めまして・・・デイビットです。よろしくお願いします。」
メガネをかけた弱そうな男子が入って来た。

あいつは使えるなと俺は思い、手下にすることにした。この日、そう決めたのだ。

朝の会が終わって生徒達が転校生に群がっていた。俺はクラスのみんなには用はねぇ。デイビットに用があるんだ。俺はクラスのみんなをかき分けてデイビットの机の前に来た。
「よう、初めてだよな?俺はジャックだ。よろしくな。」
「あっ、うん。初めまして。」
「友達になろうぜ。」
俺はデイビットと握手を交わして友達になると約束をした。しかしそれは建前で本当は手下にするのに友達を前提に誘いたかったからだ。

それから俺は毎日、しつこくデイビットに話しかけて作り笑みを浮かべた。まずは親しくして安心させようと思った。そうすればデイビットは俺に従ってくれると思った。それから俺は最高の相棒を手に入れた。デイビットは俺の言うことを何でも聞いてくれるようになった。

学校内のカフェでオレンジジュースを奢ってもらう。行き帰りのカバンを持ってもらうことは当たり前だった。俺はいい気分だった。

でもこれだけでは面白くねぇ。そこでクラスのみんなを味方につけることにした。男子とはこれまで以上に仲良く遊び、デイビットも誘った。校庭に出てサッカーを楽しんだ。女子にも躊躇なく話しかけた。クラスのみんなで一丸となって大縄跳びができるまでになった。やがてクラスのみんなは俺を慕ってくれるようになり、俺は翌年から学級委員長に選出されてクラスのトップになった。
そこから徐々にクラスのみんなを巻き込むことにした。
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