【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第3章 【ヒロアカ 】可愛いあの子の個性事故※緑・爆【R18】
私はその占いの館に予約しようと、スマホを取り出しました。
え、すぐ見てもらえるの?
人気があり、そんなにすぐ予約が出来るとは思わなかったので、すごく拍子抜けして、同時に本当に大丈夫なのか不安になりました。
でも結局、少しでも気持ちが軽くなるならと、予約ボタンを押したのでした。
その日の放課後にすぐに予約が出来たので、私はスマホで場所を確認しながら、目的の場所に辿り着きました。
目の前に現れた建物は、本当にドラマに出てくる様な、占いの館で雰囲気はとてもあり、少し中に入るのを躊躇しました。
人通りの少ない路地が入り口の、とても目立たない様に作ってあるのに、入り口だけでそこがどういう目的の建物かすぐに分かるのです。
私は意を決して、その建物の中に入りました。
薄暗い廊下を歩くと、ボヤッと受付らしきテーブルが見えました。
1人の女の子が、黒いフードを口元しか見えない位に、顔を隠しながら被っていました。
雰囲気を大切にしている館なのでしょう。
確かに、壁に飾ってある装飾品や、お香の匂いがとても彼女にマッチして、雰囲気を味わいたい女の子には人気だろうと、ぼんやり思いました。
彼女の口元が緩やかに笑うと、私の名前を呼び、どんな相談事か聞いてきました。
「‥2人の人に告白されて、私はどちらが好きなのか分からないんです。」
私は漠然と今の自分の心境を話しました。
私の言葉を聞くと、フードの女の子はさらに口角を上げて、私を分厚いカーテンのかかった、奥の部屋に案内しました。
少し不安な気持ちがありましたが、カーテンを上げた時に、そのお香の匂いが強くなり、何故がリラックスしたと言うか、頭がボーっとしました。
私は言われるままに椅子に座ると、暗い正面から徐々に人影が現れて、いつの間にか目の前には同じフードを被った、今度はもう少し大きな女の人が座っていました。