【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第3章 【ヒロアカ 】可愛いあの子の個性事故※緑・爆【R18】
半ば無理やり友人達に話させられ、それでも最後の方は、今まで誰にも言えなかった気持ちを聞いてもらえて、少しスッキリしました。
友人達は私の話を聞くと、羨ましそうにため息を吐くので、思っていた反応とは違い、話した後は何故が罪悪感が出てきました。
「はぁ、羨ましい、雄英の子に2人も告白されるなんて。」
ここら辺の高校では、雄英はかなり有名で、特に私達女子校の女の子にとっては、雄英の男の子は高嶺の花でした。
私もきっと友達の話なら、同じ事を思ったでしょう。
「まぁ仁美は2人とも好きで悩んでるんでるだよね?」
羨ましそうに私を見る友人を制して、一緒に話を聞いてくれた他の友人は困った顔をして私を見ました。
こんな贅沢な話を話されて、困らない人はいないと、相談した事に後悔し始めた時でした。
思いついた様に、友人が声を上げました。
「そうだ!今すっごい当たるって言う占いの館があるんだけど、行ってみたら?」
私はその話を聞いて、雑な返事だなぁと正直思いました。
それが顔に出ていたのでしょう、友人は私を宥める様に言います。
「大丈夫だって、‥参考にはなるよ‥。」
最後の声は小さく、自信無さそうに私から目を逸らしました。
確かに恋愛経験の無い私達内輪に、この話はヘビーすぎて、誰も適切な答えを持っていませんでした。
「‥意外に、2人とも彼氏としての好きじゃ無いかもよ。」
ニッと悪戯っ子の顔で私を見ました。
それは‥それでいい様な、寂しい様な。
「‥行ってみようかな‥。」
私は彼女の言葉で、相談しに行く事を決意しました。
友人達はこの面倒臭い相談事の、ただの観覧者になれる事に、明らかにホッとして笑っていました。
私も他人事なら、どんなに楽しめただろう。