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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第3章 【ヒロアカ 】可愛いあの子の個性事故※緑・爆【R18】


そしてその後、かっちゃんが落ち着く事なく、多分私の見えない所での素行は悪くなっていたと思います。
だけど、出久もまた、そんな事を私に感じさせない様に、私の前ではいつも笑って大好きなヒーローの話を変わらずしてくれていました。
かっちゃんもまた、私と居る時は、荒ぶれる事も無く、穏やかな時間を過ごしていたと思います。
そうして私達は、もう3人であの時間を過ごす事が無い事を、少しずつ慣れていくはずでした。

それがまた、関係が変わったのは、高校に入ってからでした。
私はそのまま女子校へ進学して、2人はあの雄英に入学したのです。
本来なら、3人一緒にお祝いしたかったですが、出久が雄英に入れた事に、かっちゃんは更に荒れた様で、私はそれぞれお祝いしました。
出久が個性が今から出た事に驚きつつも、憧れのヒーローになれると輝いて話す出久に、目を細めて一緒に喜びました。
かっちゃんは、個性が出た出久を、どうしても受け入れられずに、それでも私がお祝いをすると、それはそれで嬉しそうにしてくれたと思います。

その2人のそれぞれの笑顔を見て、私は昔の3人で過ごした時間を重ねて、涙が出そうなりました。
それが英雄に入ってまもなく、2人から同時に告白されたのです。
何年ぶりに3人で会えた時間でした。
それはとても胸がざわめいて、締め付けられた時間でした。
そしてもうこのまま3人で居る事が出来ないと、私は戻れない時間を悲しむよりも、どちらかが居なくなると言う現実を受け止める事が到底出来ませんでした。

だって私は2人が大好きなんです。

「はぁ‥。」
私の大きなため息を聞いて、それが恋のため息だと感づくクラスメイトは、何て鋭いのでしょう。
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