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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第3章 【ヒロアカ 】可愛いあの子の個性事故※緑・爆【R18】


かっちゃんは何でも出来て、友達も多く、私や出久はあまり騒ぐのが好きじゃ無いけど、彼の凄さに憧れて、自慢の幼馴染でした。
出久もまた、穏やかな性格の中に、自分の絶対を持っていて、その信念が揺るがない強い男の子で、私は2人が大好きでした。

そんな2人がお互いを傷付け合うのが、とても悲しかったのです。
その日の夕方に、かっちゃんは私に会いに来ました。
とても気まずそうに玄関の前に立っているかっちゃんを見て、私は追い出す事が出来なくて、やはり受け入れました。
小さい頃は、弱い私や出久をかっちゃんは馬鹿にしながらも、近所の小学生に虐められれば、すぐに来てくれて守ってくれました。
彼のいい所も沢山知っていました。

2人が頻繁にうちに来てくれたのも、共働きの私の親が帰りが遅く、私を寂しい想いにさせない様に、会いに来てくれていたのです。
そんな優しい幼馴染2人が、仲違いしている事に、胸が裂ける様な痛みを感じました。
「‥どうしたの?」
彼は理由無く、私達を傷付ける様な人じゃ無いんです。
かっちゃんは、私の部屋に入ると、ポツリ、ポツリと話始めました。

弱い出久が、自分の心配をするのが許せない。
常に後ろにいるはずなのに、たまに目の前に現れる出久を見ると、どうしても蹴落としたくなるという、何ともショッキングな内容でした。
だってそれは、私が大好きな出久でした。
弱いのに、一生懸命に私を守ってくれる、私の出久を、かっちゃんは気に入らない様です。

確かにかっちゃんは、私と出久が絡まれても、最初は笑って見ている様な子でした。
でも本当に大事になりそうな時は、それがどんなに敵わない相手でも、最後は私達の前に立ってくれる様な、そんなヒーローの様な人です。
凡人の私からしたら、ヒーローになる人は、こんな2人の様な人だと幼いながらもずっとそう思っていました。
そんな私の気持ちをかっちゃんに言った所で、かっちゃんは目を瞑り、その日は何も言わずに、部屋から出ていきました。
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