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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第2章 【ヒロアカ 】【自作】月は夜を照らさない※ホークス【R18】


俺は仁美さんの腕を掴んだ。
仁美さんは不思議そうに振り返る。
「ガキ扱いしないで下さい。俺はもうすぐ事務所も構えてヒーロー活動も勢力的にやります。」
俺は真っ直ぐに仁美さんを見て言った。
この人は俺の気持ちを知っている。

「‥酒とタバコと女を覚えたら、扱い変えてやるよ。」
それでも何処までも、俺を男として扱わない。
俺はその言葉に、仁美さんの肩を掴むと、そのまま壁に仁美さんを押し付ける。
仁美さんは少し焦った顔をしたが、俺は気にしないで話続けた。
「じゃあ、仁美さんが教えて下さいよ。」
そう言って顔を近づける俺を、仁美さんは俺の口元に手を置いてキスを邪魔する。

仁美さんの目は困惑していて、見開いて俺を見ている。
そうだ、背だって仁美さんより高くなったんだ。
「酒も女も仁美さんじゃなくても覚えるよ。だけど俺は仁美さんがいいんだ。」
俺は自分の口元にある仁美さんの手を握って言った。
「‥知ってるか?少年。未成年に手を出したらこの国では2度と陽の目に当たらないんだぞ。」
明らかに焦った様に仁美さんは言っていた。
俺はそんな仁美を目を細めて見る。

そして、仁美さんの長い栗色の髪を掴むと、そのまま顔を近付ける。
「どうせ貴方は日の目に当たらない。」
俺がそう言うと、仁美さんの目はピクッと反応した。
だったら俺の側でだけ輝いていたらいいんだ。
俺は仁美さんの唇に指で触れると、その柔らかい箇所にやっと自分の唇を押し付ける。

念願の仁美さんの唇を、俺は無我夢中で堪能する。
仁美さんは俺の肩を掴んでいるが、その手は俺の体をおしかえしてはこなかった。
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