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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第1章 【ヒロアカ 】【自作】裏切りの痕には※轟・爆豪【R18】


俺は上條が好きなんだ。
きっと上條が俺を想うよりずっと。
上條が分からないなら、この気持ちが伝わらないなら、いつだってもう声に出せて言える。
残念な事に、俺の気持ちを伝えるなら、この腕の中にいる時間では短すぎて、多分一生上條は俺に付き合う事になる。

そんな覚悟をこの腕の中に居る、最愛の女は分かっているのだろうか。
分かっていて、俺に気持ちを伝えて欲しいと言っているのだろうか。
やっと唇を離すと、上條の嬉し泣きの顔が俺の目の中に入る。
それだけで胸が締め付けられて、俺は上條をぎゅっと抱きしめる。
「轟、大好きだよ。」
耳元で聞こえる上條の声に、俺は目を瞑る。
俺の方が好きだと思いながら、今はまだ言わない。
しばらくは上條から愛を囁いて貰わないと、俺の気持ちは癒やされそうも無いから。

そうやって俺達は、すれ違った時間を埋めていく。

晴れて轟と両思いになり、同時に私達は念願の公認カップルになれた。
流石に相手があの轟である事で、しばらくは質問攻めの毎日だった。
そんな日常も落ち着いた時に、私は中庭で轟を待っていると、急に肩を掴まれて芝生に抑え付けられた。
頭を打った痛みに、私は目を瞑りながら、こんな乱暴に扱うのは1人しか居ないと、顔を顰めながら眼を薄ら開けた。
案の定私を見下ろしているのは爆豪だった。

「‥舐めプ野郎と順調みてーだな。」
あの日以来の爆豪に、私は目を細めて爆豪を見返した。
私が爆豪を見ると、爆豪は肩に置いた手を退ける。
イライラした様な顔付きは相変わらずだが、今日は少し雰囲気が違って見えた。
私は起き上がると、爆豪に体を向けて向き合った。
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