【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第1章 【ヒロアカ 】【自作】裏切りの痕には※轟・爆豪【R18】
私は分からないだよ轟の事は。
「‥好きだから。」
私がそう呟くと、轟はやっと私を見た。
「轟が好きだから、色々考えすぎて、轟の態度だけじゃ分からない。」
好きだも、何が嫌かも考えすぎて何が正解かなんて分からない。
轟の行動や仕草に一喜一憂するんだ。
私はそんな思いを轟にぶつける様に、轟を抱きしめる。
ねぇ、轟がそんな風に愛おしそうに見る目に、私はどうしても期待して、いつも言ってくれない轟に落胆するんだ。
「私を好きだって言う仕草も、言葉も全部轟から聞かないと分からないんだよ。」
私は気がつくと、ボロボロと涙を流していた。
私を泣かせるのも、笑わせるのも轟だけだ。
そんな私を轟は切なそうな顔で見る。
ああ、もう自惚れじゃ無いと思ってもいいよね。
轟は私の体をグッと掴むと、顔を近づける。
「‥好きだったよずっと、入学した時から。」
轟の言葉に私は固まる。
「‥それは轟…盛り過ぎだよ。」
私は顔を赤くして、口元を腕で隠した。
私より前から、好きだなんて、轟のリップサービスにしか思えない。
だって私は個性もパッとしない、ただのクラスも違う同級生だ。
そんな私を轟はぎゅっと抱きしめて、目を細めて私を見る。
その轟の仕草だけで、私は轟のその言葉に騙されてもいいと思ってしまう。
私達は顔を近づけて、キスをする。
ああ、本当に君は気が付いていなかった様だ。
入試試験で爆豪の次に得点を挙げた君の名前は、その時に覚えた。
俺は入試を受けて無いから分からなかったけど、ヴィランポイントは爆豪に追いつかなったけど、レスキューポイントも取って、その試験の中、人を助ける事の出来る君がどんな人なのか、自分なら爆豪と同じ様にヴィランポイントを稼ぐだろうとその結果を見て思っていた。