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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第1章 【ヒロアカ 】【自作】裏切りの痕には※轟・爆豪【R18】


ああ、本当に轟とはもう無理かもしれない。
それでも、こんな不毛なやり取りは、金輪際ごめん被りたい。
「爆豪、『誰に』言ってるの?」
私は爆豪を睨む様に言うと、爆豪は目線を轟から私にうつした。
「あんたは私みたいに、フラフラした女が嫌いだし、他の男を簡単に受け入れる女も嫌いだよね。」
「‥ああ、死ぬほど嫌れぇだわ。」
私は爆豪の言葉を聞くと、爆豪に近づいた。

「上條っ。」
轟は慌てて私を止めたけど、私はそれを制した。
それは爆豪は、いつ私を攻撃するか分からない位、荒れているからだ。
「私はヒーロー志望だよ、轟に守られたい訳じゃない。」
私がそう言うと、轟は出した手を下ろした。
自分のしでかした事の始末位、自分で出来る。
私が近づくと、少し爆豪の手がバチっと音がした。
「‥爆豪さぁ、『そんな女』を振り切れない、自分に1番イラついてるだよねぇ。」

爆豪の目が怒りで染まった。
地雷を踏まれたお返しは、ちゃんとやるんだよ私。
爆豪の手が上がると、私は爆発が起きる前にその掌を掴んだ。
「⁉︎」
個性を使って、爆豪の右手と、自分の左手を接着させる。
今爆発が起きたら、吹っ飛ぶのは私の手だ。

轟の驚きと心配の混ざった顔が見える。
爆豪は繋がれている私達の手を見て、少し動揺している様だ。
「もし『私が』爆豪を傷付けたって言うなら、手ぐらいあげるよ。」
私は爆豪の手を握るとギュッと力を込めた。
爆豪を傷付けてイライラさせているのは、あのスマホの相手だろう。
「‥‥‥‥。」
轟は息を飲むように、その光景を見ていた。
私と爆豪はお互いを睨み合うが、爆豪の手は爆発が起きなかった。

「‥離せよ。」
私は爆豪の声が聞こえると、個性を解除して、爆豪の手を離した。
爆豪の手が離れた瞬間、緊張していた私の足は少しガクッとよろめいた。
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