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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第1章 【ヒロアカ 】【自作】裏切りの痕には※轟・爆豪【R18】


その顔に思わず目を細めてしまう。
格好良すぎて。
胸がギュッとなり、轟を見つめ返す。
これだけ色目で見ていたら、普通の男性なら自分に気があると気がつくだろう。
だけど流石、天然少年の轟はそんな思いをかすりもしない。

「‥助けてって、どうした?」
そこには疑う目もなく、心配している轟がいる。
これから私が轟にしようと思っている事を考えると、胸がぎゅっと痛くなる。
距離を詰めてきた轟に、私は力無く言った。

「私の家、この近くなんだけど‥。」
私は思い詰めた顔をしながら、目を伏せた。
轟は、心配そうに見てきている。
「こっここじゃ話せないから、部屋まで来て欲しい!」
倒れそうな位の眩暈と一緒に私は一気に轟に言った。
「っあ。」
いや、実際私はガクガク震えていた足の感覚がなくなるのを感じると、その場に倒れ込みそうになる。

「っ大丈夫か?上條⁉︎」
私が地面に着きそうになる前に、轟が体を支えてくれていた。
心配そうな轟の顔が、自分の目の前にあった。
嬉しすぎて、直視出来ない。
「だっ大丈夫だけど、たっ立てる気がしないっ‥。」
目を伏せてそう言ったが、それは嘘では無く本当の事で、目の前の轟に心臓がバクバクして、足に力が入らない。

「‥そっか、家近くだよな。」
轟はそう言うと、私を抱き上げた。
「⁉︎」
まさかのお姫様抱っこに、もう意識が持たない。
送ってくれると言う轟に、私は小さく頷くと自分の家への道を案内する。

その間に、この精神を平常心に戻さなくてはならない。
これから私はもっと凄いことを、轟にやるのだから。
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