【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第1章 【ヒロアカ 】【自作】裏切りの痕には※轟・爆豪【R18】
結局爆豪が帰ってからは、後悔と罪悪感でずっと頭がいっぱいだった。
月曜日に轟に会うのが怖かった。
もし何か言われたら、決定的に終わる。
だけど、もし無視されたら‥その方が耐えられない。
クラスが違うのは、こんな時ありがたい。
私はA組を避けるように、月曜日を過ごした。
夜、寮の共有スペースで寛いでると、爆豪からLINEが来た。
やはり一瞬轟だと思ってしまう。
爆豪は今週末もうちに来ると言ってる。
私は返事が出来なくて、そのLINEを放置した。
このまま無視してれば、自然に流してくれないかな。
そんな甘い事を考えたりもした。
爆豪のLINEに憂鬱になってると、また振動がきて、液晶を見て私は固まった。
轟からだった。
読む前から、ソファから立ち上がる。
隣に座っていたクラスメイトが、いきなり立った私にびっくりしていた。
そのクラスメイトに謝りながら、私は共有スペースを出て、LINEを開く。
轟からは、話があるから中庭に来て欲しいとの事だった。
急に心臓が痛くなり、ぎりっと掴まれている様だった。
話が何かなんて分かる。
私は今から轟に、爆豪とあった週末の事を話さないといかないのだ。
この時ほど、自分のした事に後悔した事は無かった。
私は重い足取りで、轟の待っている中庭に行った。
少し寮から離れた場所で、暗いけど轟が立っているのが分かった。
轟は私が来たのが分かると、顔を上げた。
轟と目が合うと、私は逃げ出したくなる気持ちを堪えて、側に行く。
私は轟が喋るのを待った。
しばらく間があって、轟は俯いている私の腕を掴むと、自分の方に寄せた。
私は轟に抱かれて驚いていると、頭の上から轟のため息が聞こえた。
「‥爆豪何だったの?」
ゆっくりと、静かに轟は聞いてきた。