【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第11章 【HUNTER×2】義眼の花嫁【R18G】
それが、どういう事を意味しているのかは次のイルミの言葉で分かった。
「仁美と俺の結婚が決まった。」
珍しいイルミの笑顔を見上げながら、【ナニカ】に奪われた無いはずの左目が疼いた。
ああ……あの時か……。
【ナニカ】の要望を、私がどう対処するのかあのカメラで観ていたのだろう。
そして私の行動は、ザクディック家にとって、相応しい行動だった訳だ。
さしずめこの義眼は、イルミからの婚約指輪か。
私の身体は全てを諦めた様に、イルミを拒む為の行動を止めた。
顔を背けた私をイルミの手が触れた。
「仁美、喜ばないの?」
そんな風に不思議そうに聞いてくるイルミを横目で見た。
何故喜ぶと思っていたのだろうか。
イルミが私の服を剥いで、現れた素肌に唇を押し付けた。
触れられた鎖骨には、イルミが付けた痕が現れる。
そうか……もう私の身体はイルミのモノなんだ。
おかしい位に何の感情も湧かなかった。
先程までは嫌だと思えた行為も、今は普通に受け入れられる。
『イルミがそう言ったら、そうなんだ。』
いつも頭に言い聞かせきた言葉が何度も繰り返された。
「っう……っ。」
いつの間にかイルミの唇は乳房にあった。
柔らかい皮膚を吸った時に、他の場所とは違う感覚が声を出せた。
そのまま唇の感触から舌の感触に変わると、身体が小刻みに震え出す。
誰にも触られた事のない胸の突起にイルミの舌が触れたら、ビクッと体が跳ねて、感じた事のない刺激が体に流れた。
「あっ…イルミさんっ……っ」
初めて聞く自分の甘い声を恥ずかしむ暇も無く、イルミは更に指でもう片方の突起を摘んだ。
ビクッと肩が跳ねて、与えられた快楽は疼きとなり、下半身に響く。