【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第11章 【HUNTER×2】義眼の花嫁【R18G】
念で強化している私に対して、イルミは無防備だ。
ゴキゴキッとイルミの骨が軋む音がするが、イルミは至って顔色1つ変えない。
「仁美……勝てない相手とは戦うなと、いつも教えているだろう。」
イルミの手が私の手首を掴み、ゴキッと大きな音がした。
痛みに顔を歪ませて、私はイルミを見上げる。
ああそうか…。
私は反応を間違えた。
すぐに体を反転させて、イルミから逃げる体勢を見せる。
ソファから降りようとする私を、イルミは後ろから抱き締めた。
自分の手がドアに向かって、虚しく空を切るのが見えた。
「仁美。」
痛いぐらいに顔を掴まれて、無理矢理後ろをむかされると、再びイルミに唇を奪われる。
今度は初めから舌を絡ませて、イルミの手は簡単に私の服の中に入って来た。
後ろから入れられた手は、お腹から上にゆっくりと上がり、胸をギュッと掴んだ。
「やっ…イルミっ…。」
どんなに体を捻ろうとしても、イルミの手がそれを許さない。
ブラを下げられて、出てきた乳房に触れられると、きゅっと突起した先端を摘まれた。
どんどん服を脱がされて、身体触れられると、イルミの手が下半身に移動しているのが分かった。
「……イルミさんっ…」
私は身体を屈めて、なるべくイルミの手が移動できない体勢を作った。
「辞めて下さいと言ったら、辞めてくれますか?」
私がそう言うと、ズボンに手をかけたイルミの手が止まった。
「…………。」
私は警戒しながらも、イルミの様子を伺っていた。
「…でももう、仁美は俺のだから。」
しばしの沈黙の後に、イルミの声が聞こえた。