【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第11章 【HUNTER×2】義眼の花嫁【R18G】
その内、ヌルッとした感触が唇を割って入って来た。
それがイルミの舌だと理解するのに時間がかかった。
「んっ…イルミっ…。」
流石に顔を背けようとしたが、しっかり顔を掴んでいるイルミの手によって邪魔される。
入ってくるイルミの舌は逃げる私の舌を執拗に追いかけて絡ませる。
息を吐くのも苦しいくらいのキスに、頭がボーッとなりそうになった時に、イルミは私をソファに組み敷いた。
「っ!」
横になって見上げるとイルミの顔が近くにあり、顔に掛かるイルミの長い髪に目を細めた。
つまり……そう言う事なのだろう。
イルミは今、私を抱こうとしている。
再びイルミがキスをしてきて、服の裾からイルミの手が素肌に触れた。
初めて触れたらた他人の手にビクッと体が跳ねたが、イルミは躊躇なく私の体を手で撫でていく。
流石にコレは我慢が出来なかった。
「っイルミさん!何でこんな事をしてるんですか?」
私はイルミの手を掴んでイルミを睨みながら言った。
勿論、念を発動させた。
イルミに向かって念を使うなんて初めてだった。
今までどんな事をされても、イルミのされるがままに従ってきた。
それこそ、純潔を奪われる事なんてたいした事無いと思える様な事もされてきたし。
イルミの為に、他人にもっと非道な事をした事もある。
今更こんな事で反抗する私を、イルミは不思議そうに見ていた。
「……俺の相手は嫌?」
「…………。」
イルミが髪を掻き上げながら私を見下ろして聞いてくる。
嫌に決まっているだろう。
そう吐き捨てる代わりに、私は掴んでいるイルミの手を力一杯握った。