【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第10章 【ハイキュー】【自作】クロい野良猫【R指定】
仁美と黒尾と研磨は同じ音駒高校に進学が決まっていた。
(このまま何も話さないのもおかしいし…、挨拶くらいするかなぁ…。)
仁美は研磨を見つけると、声を掛けるために近寄った。
仁美に声をかけられて、研磨はビクッと肩を跳ねらせた。
人とのコミュニケーションが不得意の様だ。
「……高校一緒なんだ、卒業してもよろしくね。」
「…うん…。」
目を逸らす研磨に、仁美はぐるっと当たりを見回した。
「クロは?」
「……体育館…。」
研磨がそう答えると、お礼を言って体育館に向かった。
確かに体育館は空いていて、中に入るとマットやバレーボールなどをしまっている倉庫のドアが少し空いていた。
人の気配に、すぐに黒尾だと分かった。
そーっと覗いてみると、何やらバレーボールに必死に油性マジックで書いている。
「…何書いてるの?」
「?!わぁ!ビックリした!!」