【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第10章 【ハイキュー】【自作】クロい野良猫【R指定】
仁美は良くミンティアを口にするので、確かに口元は動いているのかもしれない。
(なんだ…、何か食べてるから気になるのか。)
黒尾の気になっていた行動が分かって、仁美はホッとした。
「…あれ?」
気がつくと、目の前に居た同級生達が見当たらなかった。
考え事をして、下を向いて歩いていたから、人混みの中見失った様だ。
仁美はキョロキョロと周りを見渡した。
「…離れたな…。」
頭をポリポリ掻いている黒尾を見上げて、仁美は信じられないと言う目で黒尾を見た。
(この人は、何でボーッと私に着いてきたの?!)
巨体の黒尾がはぐれるなんて信じられなかった。
むしろ目印になるはずなのに。
「……LINEする。」
仁美は人の流れから離れて、道の端に寄った。
「どう?」
「…もう会場居るって。」
この人混みの中では、花火会場に着いたとて、合流出来る気がしなかった。