【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第10章 【ハイキュー】【自作】クロい野良猫【R指定】
初めて黒尾とキスをしたのは、中2の地元の花火大会だった。
何人かのクラスメイトと一緒に集まった花火大会で、バレー部だった黒尾は他のメンバーと一緒に少し遅れて来た。
少し離れた場所で、後から来たバレー部の集団の中で、頭2つ高い黒尾を見ながら、あれならこの人混みでも離れなさそうだと思ったモノだ。
その集まりを見ていたら、黒尾が急に仁美を見た。
「?!」
急に目が合って、仁美は思わず目線を外した。
(…今日は、私だった…。)
黒尾とは何故かこうしてよく目が合う。
黒尾は目立つからつい目線がいってしまうと、自分では思っていたが、黒尾が仁美を見ている時もあった。
対して目立つ容姿ではと自負しているから、何で黒尾が見てくるのか分からなかった。
「…お前っていつも何か食ってんのな?」
黒尾から目線を外して、綿飴を食べてると黒尾が寄ってきた。
「……そんな食べてる?」
「ああ、いつも見てもなんか食ってる。」