【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第10章 【ハイキュー】【自作】クロい野良猫【R指定】
仁美は一瞬驚いたが、すぐにいつも通り表情を戻すと、仁美の手に垂れたアイスをペロッと舐めた。
(あ、そうか…今お互い彼氏彼女居ないわ…。)
そう気が付いた時には、黒尾の顔が目の前にあった。
黒尾の唇が軽く口に触れると、仁美は目を細めた。
すぐに離れた黒尾の顔は、少し真面目な顔付きで、仁美はそっと目を逸らした。
その仁美の様子を見て、黒尾の眉は少し動いたが、静かに仁美の腕を離した。
「…さーてと…、練習行ってこよー。」
そう言って、自分の前を歩いて行く黒尾を、追いかけないで仁美は立ち止まってその背中を見続けた。
黒尾鉄朗は、たまにこうしてキスをしてくる。