【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第1章 【ヒロアカ 】【自作】裏切りの痕には※轟・爆豪【R18】
「‥上條の用事って爆豪だったのか?」
ほら、そう来た。
でも轟、聞くなら爆豪ではなく、私に聞いてくれ。
爆豪は轟の言葉に何かピンと来たようだ。
すっごい悪い顔で笑ってる。
「ああそうだよ、なぁ仁美。」
いやあんた、さっきまで顔と名前一致してなかったでしょ。
そう私に向いたて言った爆豪の顔が言っている。
こいつはただこの状況に混乱を与えたいだけなんだ。
爆豪の言葉に明らかに動揺している轟がいる。
今訂正しないと取り返しのつかない事になる。
「ちがっ!」
私が訂正しようとした時、爆豪は私の肩を掴んで私の口を塞いだ。
爆豪を見ると、とても面白そうに笑っていた。
「テメェはおよびじゃねーから、とっとと消えろや。」
何故そんな酷いことを言うのだろうか、私が泣きたくなる。
爆豪は私の肩を押してそのまま歩き出すと、轟の横を通ってマンションに入ろうとする。
合ってる、ここは私の家だけどこの状況じゃあ爆豪がこのマンションに来たことがあるみたいだ。
私は爆豪の手を振り切って轟を見た。
轟と目が合った。
轟は悲しそうな顔をして、そして私に背を向けた。
嘘でしょ。
私は離れていく轟の背中に、轟の気持ちがある気がして絶望した。
もっと止めてくれたりしないのだろうか、本当にこのまま爆轟とマンションに入っても、轟はいいの?
ーそれは、轟が私を好きじゃ無いから?
「‥何だ、お前ら付き合ってる訳じゃねーんだな。」
轟が期待外れの反応で残念なのは爆豪も一緒の様だ。
そうだよ付き合ってる訳じゃない。
好かれてもいない。
なら何であんなに優しく抱いてくれたんだろう。
あのキスは本当に少しも気持ちが通っていなかったのだろうか。