【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第9章 【呪術廻戦】【リクエスト】伏黒甚爾・五条悟【R18】
助かった…。
仁美は目に入ってきた甚爾に、安堵の息を吐いた。
「困るなぁ、五条先生……黙って手を出そうとするのは…。」
「言えば良かった?」
甚爾は笑っているが、少し怒っている様にも見えた。
そんな甚爾に、悟は全然気なしていない様子で答えている。
見ているこっちがハラハラする。
仁美は未だに痛い心臓を抑えながら成り行きを見守った。
「で?いくら?」
「!?」
悟が突如言った言葉に仁美は驚いて悟を見た。
今、私の値段を聞いたと言うのだろうか。
呆然と悟を見ながら、沸々と怒りが湧いてきた。
そんな事で、甚爾が許す訳も無いのに。
「アホか、値段がつく女じゃねぇよ。」
悟の言葉に甚爾は頭を掻きながらため息を吐いた。
そう言った甚爾がかっこよく見えて、仁美はホッと息を吐いた。
「言えよ、その為に見張っていたんだろ。」
僕の気持ちを知っていて。