【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第9章 【呪術廻戦】【リクエスト】伏黒甚爾・五条悟【R18】
「……何だって?」
仁美が電話を切ると、甚爾がモソッと起きてきた。
一年中スエット姿の男に、仁美は目を細めた。
このだらしない男の息子が、よくあそこまで立派になったモノだ。
反面教師なのだろう。
フラフラ寄ってくる甚爾を見ながら、仁美はそんな事を考えた。
ギュッと仁美を甚爾が抱き締めてきた。
今日は仁美の仕事が休みだから、甚爾も何処にも行く様子が無い。
「恵の担任の先生が家庭訪問に来たいんだって。」
「……五条悟?」
悟の話になって、甚爾はピクッと顔を上げた。
恵の担任の先生はとても有名な様だ。
「甚爾も会ってみる?」
「いや、いい。面倒くさい。」
そう言って再び仁美の肩に顔を埋めた。
「……甚爾に面倒くさく無い事ってあるの?」
恵は甚爾の息子だ。仁美とは血が繋がっていない。
仁美は呆れながら甚爾に言った。