【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第8章 【ヒロアカ 】【自作】轟焦凍はしたい※轟焦凍【R18】
『彼女の意見を尊重するべきよ、無理に口説くのは逆効果よ。』by梅雨ちゃん【不採用だ。】
「全然早くねぇ!俺のクラスは俺以外は皆んな経験者だ!」
あんなに的確なアドバイスをくれる奴らだ。嘘じゃ無いだろう。
「ええっ!雄英って進んでるね!」
仁美は疑いもしなく、焦凍の壮大な出まかせを素直に信じる。
仁美は焦凍の言葉に、びっくりしながらも、頭をグルグル回転させている様だ。
焦凍は流されやすい仁美の性格を知っている。
「仁美‥、これは当たり前の感情だ。」
グッと仁美の肩を掴んで、焦凍は目を細めて縋るように仁美に囁く。
いつも優しく、仁美の言う事を何でも聞いてくれる焦凍が、こんなに高揚した顔で自分にお願いをしている。
それだけで、仁美の胸はぎゅっと締め付けられて、ドキドキしてしまう。
「仁美を抱きたくておかしくなりそうだ。」
焦凍はそう言うと、仁美の胸に力無く自分の頭を置いた。
(かっ可愛いっ!)
いつ何処で見ても、カッコいいとしか思えない焦凍の、甘える様な後頭部を見ながら、仁美は新たな感情を持った。
「‥分かった、いいよ。私も焦凍としたい。」
ぎゅっと顔を強張らせて、仁美は決心した様に言った。
仁美の言葉を聞いて、すぐに顔を上げると、不安そうにこちらを見ている仁美と目が合う。
その目を見て、焦凍はそう決心してくれた仁美を、大切にしたいと心から思った。
「‥仁美。」
焦凍はたまらず仁美にキスをすると、震える仁美の手が、焦凍の背中に回った。