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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第1章 【ヒロアカ 】【自作】裏切りの痕には※轟・爆豪【R18】


それはどう言った意味の会いたい?

何で轟は好きと言ってくれないのだろう。

悲しくて涙が出そうだ。
だけど絶対に轟の前では泣かない。
不安は轟の体に触れる事でしか解消出来ない。
私は轟の口の中に舌を入れると、また求める様に轟の体を撫でる。
それが私の『轟が欲しい』と言う合図である事は、もう言わなくても分かっている。

轟は私に応えるように、肘を付き、体を起こすと私を見下ろす。
私を見下ろすこの轟の顔が好きだ。
誰にも渡したく無い。
可笑しいな、振られる準備から始まった計画なのに、今はあの時より振られる事が怖くてしょうがない。

これから私は病み期に入るとは想像付かなかった。

寮生活に入る頃には、すでに病んでいた。
私達は公認のカップルでも無いし、普通の恋人がする様なLINEのやり取りも無い。
こっちからすればいいのは分かってる。
きっと轟は『普通に』返事をくれるだろう。
だけど、そうしたやり取りでさえ、轟からして貰いたいと思ってしまう。

何なのだろう、この非合理的な考えは。
合理性と気持ちのせめぎ合いで、気が付けば数週間、轟と接点は無い。
病みしかない。

「!!」
久しぶりの轟からのLINEにベットから起き上がる。
『今週末、外泊届出せるか?』
「‥‥‥。」
私は轟のLINEの文章を見て考える。
出しますとも、すぐに。
答えはすぐに決まっているのに、食い気味に返しては、がっついてると思われても困る。

すぐには返事しないで、1日置いてみよう。
全くもって無意味な作戦に出るのだが、この時の私はこれが最善だと考えていた。
だってこんなの、都合のいい女じゃないか。
嬉しいはずの轟のLINEに素直に返事も出来ない。
この悪循環はどんどん悪い方へ向かうのだった。
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