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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第1章 【ヒロアカ 】【自作】裏切りの痕には※轟・爆豪【R18】


「あ、うん。嬉しい。」
私がそう言うと、轟はほっとした様な顔をした。
その轟の顔を見て、轟も私に会いたいと思ってくれている事に嬉しくなった。
「‥会う場所って、俺の家は嫌だよな‥。」
「⁉︎」
それってつまり、エンデヴァーの家だよね。

私は思いっきり頭を振った。
轟はそうだよな、と自分もあまり乗り気で無い提案だった様だ。
とてもじゃ無いけど、彼の家でそんな事出来るわけが無い。
「‥多分マンション引き払わないから、ここで会えると思う。」
私がそう言うと、轟は安心した顔をした。

私はまさか轟が家に招待してくれるとは思わなくて、嬉しさと戸惑いと半々だった。
とりあえず、会える場所は2人の中で出来た。
それでもこれまでの様に頻繁に会える訳では無くなる。
そんな寂しさが今度は2人を包んだ。
「‥‥‥。」
私達は抱き合いながら、どちらかが求めるでもなく、自然とキスをした。

「‥毎日会いたい。」
咄嗟に出た自分の言葉に驚いた。
私は思わず自分の口を塞いだ。
轟と会う時は、なるべく自分の感情を出さない様にしていた。
轟がこの関係に、気持ちを求めていなかったら、傷付くのは自分だから。

轟も驚いた顔をしていた。
どうしよう、引かれたかもしれない。
私が困っていると、轟は私の口元にある手をどかせた。
「俺も‥。」
轟の声が聞こえると、私は顔を上げて轟を見た。
轟のその顔は、私と同じ切ない顔をしていたと思う。

私の顔に、轟の手が添えられた。
そのまま顔を近づけて、キスをする。
不思議だった、今までだったら、会いたいと言ってくれたそこ言葉に喜びを感じるはずだ。
なのに、今ではその轟の気持ちが自分と違う事に悲しさを感じる。

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