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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第7章 【ヒロアカ 】【自作】2人の秘密の関係※ホークス【R18】


時間が止まった様に、体が動かなかった。
いつもホークスの告白を無視しづつけていたのに、何で今そんな事を言うのだろう。
なら何で、自分は選ばれないのだろう。
そんな無意味な問いかけが、頭の中を駆け回る。

答えは簡単なモノで、ただホークスより彼氏が好きだからだ。
そして彼女は強かに、両方を手放さなかったのだ。
たった1つ、一切ホークスの愛に応えなかったのは、仁美の良心だろう。

「‥は、凄いのに捕まったな、俺。」
「あんたが手を出したんでしょ。」
苦笑いで自傷するホークスに、仁美は呆れた様に言った。
ホークスは顔に手を当てると、指の隙間から仁美を見た。
「サイン付きでご祝儀送ってやるよ。」
そう言って、手をポケットに入れて睨んでくるホークスを、仁美は目を細めて笑った。

2人の関係は、その日終わった。

しばらくして、仁美が事務所を移動する話を人伝に聞いた。
場所は聞かなくても分かるので、ホークスはなるべく仁美の話題には耳を塞ぐ。
無理矢理押し込めた気持ちは、全く仁美を忘れさせてくれそうも無かった。

仁美がこの街を出たと聞いた時に、やっぱり気持ちは落ち込んで、もう剛翼では探せない仁美をずっと探し続けた。
そんな日々が続いて、居ない仁美を想うのに疲れ果てた頃、ホークスは現場で仁美の彼氏を見かけた。
仁美と一緒にこの街を出て行ったのだと思っていたので、ホークスは固まって驚いた。

「‥ 仁美と引っ越したんじゃないの?」
やっと出た声は、思わず震えた。
ホークスの言葉に、彼は気まずそうに頭を掻いた。
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