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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第7章 【ヒロアカ 】【自作】2人の秘密の関係※ホークス【R18】


「途中から、全然楽しく無かったから。」
ギロっと睨んで仁美が言うと、ホークスは思わず吹いて笑った。
そうだろう、全てホークスの為だけのゲームだった。
笑っているホークスを見ながら、仁美は腕を組んで片眉を上げた。

一通りホークスが笑うのを待つと、仁美はポツリと言った。
「‥最初は本当にくだらなくて、ご飯奢らせようとか、パシリにしてやろうとか、そんな事ばっかり考えてた。」
仁美の声が聞こえると、ホークスは顔を上げた。
「この街に来たばかりの時は、あんたのサイン欲しかったりしたから、そんなくだらないモノ頼もうかなって思ってた。」

きっと憧れに近い、恋心だった。
そう仁美はホークスを見ながら言った。
寂しそうにそう言って笑う仁美に、ホークスは驚いて、仁美に釘付けになった。
「ご祝儀貰おうかな。分厚いの。」
仁美は指で厚さを伝えると、笑いながら言った。

その笑顔が、まるで会ったばかりの頃の仁美の様で、ホークスは目を離せなかった。
全て過去形で話す仁美の言葉で、今の仁美の気持ちは聞かなくても分かる。
(ああ、俺は本当に仁美を失うのか)
仁美の笑顔を見ながら、決めたくも無い覚悟が胸を締め付ける。

彼氏が居てもいいと思った。
絶対に自分のモノにすると決めていた。
「仁美は一度でも、俺が好きかもって思わなかったのか?」
一度も甘い言葉を囁かれた事なんて無かった。
なのにどうしても聞かずにはいられなかった。

自分に抱かれながら、ホークスを見つめていた目の中には、本当に気持ちは無かったのだろうか。
仁美は腕を組むのをやめると、ホークスに向き直した。
「あったよ。何度も。」
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