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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第7章 【ヒロアカ 】【自作】2人の秘密の関係※ホークス【R18】


離れて行く彼の背中を見送って、ホークスはそっと目を閉じた。
どうやっても、彼から仁美を奪う事が出来なさそうだ。
この気持ちを諦めるには、仁美の温もりを知り過ぎてしまった。
仁美の柔らかい唇も、吸い付く様に馴染む仁美の肌も。
抱きしめてキスをしている感じる幸福感も、手放せと言われるには鮮明に思い出されてしまう。

この街の何処に居ても、仁美の場所は剛翼で分かる。
ホークスはいつもの様に剛翼を飛ばし街を見回りながら、仁美の居場所を探す。
自分の周りにホークスの剛翼を見つければ、仁美もまた目を細めてそれを見る。
仁美の息遣いや、体の動きでどんな状態なのか手にとる様に分かる。

ホークスはいつも、仁美の行動を感じながら、彼女の先回りをしていた。
一切に警察からの要請が入れば、彼女の動きを読んで、その先に自分が向かう。
ただその日は一瞬躊躇しただけだった。
仁美が要請を聞いて体を動かした時に、ほんの一瞬仁美の顔が浮かんだ。

初めて会った時の仁美の屈託のない笑顔だった。

仁美の方が現場に近かった。
けれども、目の前の仁美が、ヴィランを押さえている光景を見て、久しぶりにヒーローの顔をした仁美に、目を細めた。
そして仁美の背後に、残党を見つけると、ホークスはすぐに仁美の背後に回った。

残党が仁美に放った個性は、簡単にホークスによって消された。
仁美が後ろを振り向くと、大きな赤い羽と、自分を見下ろすホークスの目が見えた。
ずっとホークスと、こんな風にこの街を守っていたかった。
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