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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第7章 【ヒロアカ 】【自作】2人の秘密の関係※ホークス【R18】


「‥一緒に行けたらと、プロポーズしようと思います。」
少しはにかんで、彼はホークスに告げた。
その顔は、仁美との未来に幸せしかないと言っている様な顔だった。
体中の血が逆流した様な感覚だった。
目の前の男が自分から仁美を奪って行く様な、そんな理不尽さを感じた。

「彼女にはホークスさんも良くして頂いた様で‥。」
申し訳無さそうにホークスに言う彼は、まるでホークスと仁美の関係を疑っていないで、ただ、同僚を自分が連れて行くといった罪悪感で顔を曇らせる。
「‥ただゲームをしていただけだ‥。」
ホークスは顔を下げると、ただポツリと言葉を発した。

「最初この街に来た時は、ホークスさんの事ばっかり話していました‥最近は‥大人になった様で‥。」
きっと仁美の口からホークスの名前が出る事は、めっきり無くなったのだろう。
頭の中で、何度も何度もその頃の仁美の笑顔が思い出される。

あの自分を呼ぶ声も、表情も奪ったのは、誰でもないホークス自身だった。
目の前が真っ暗になる感覚の中、仁美の笑顔だけが鮮明に思い出される。
「‥次に事件があったら、僕より彼女に先に要請をかけて下さい。」
力無く笑っているホークスの顔に、彼は不思議な気持ちになった。

ホークスと仁美で、どちらが先に事件を解決出来るか競っている事は知っていた。
そして、自分が知る限り、仁美は一度もホークスに勝てなかった事も。
「‥全力で彼女と競って下さい、彼女は自分で貴方に勝ちに行きますから。」
彼がホークスの肩を叩いてそう笑うと、最後の挨拶をして、ホークスから離れた。
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