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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第6章 【ヒロアカ 】【自作】睡眠不足のわたし達※爆豪【R18】


「はっ、やっと同じ顔になったな。」
爆豪は顔を赤くして、見上げる私を愉快そうに笑った。
カーっと体が熱くなるのを感じて、私は口から手を離すと、そのまま爆豪をドアの外に追いやった。
爆豪を部屋の外に出して、思わずすぐに鍵をかけた。

胸が高鳴っているのが分かる。
部屋に1人になったと言うのに、私の心臓はバクバクと鳴っていた。
ー爆豪は今何て言った?
爆豪の言葉が頭の中をぐるぐるして、思う様に考えられない。
今までは、仕方なく事務的だったから、爆豪とキスをしても仕方ないと片付けられていた。
意識してしまった今では、もう今までの様にキスなんか出来やしない。

私はベットにダイブする様に横になると、枕をぎゅっと握った。
爆豪はこの部屋で、ずっと優しかった。
極力私に触らない様にしてくれていたのは、私を大切に扱ってくれていたからだ。
自分が知っている爆豪とのギャップに、胸がぎゅっとなった。
明日からどうしよう。
私は答えの出ない問いかけを自分にして、その日はせっかく体液を摂取したのに、あまり眠れなかった。

朝になって、結局寝不足のまま部屋から出ると、同じ4階である爆豪とエレベーター前で会ってしまった。
あからさまに私が動揺していると、爆豪はハッと笑った。
「すげぇ顔だな。」
そう言うと、私を置いて先にエレベーターに乗り、無情にもドアを閉めた。
爆豪は私の浮腫んだ顔を笑ったのだろう。

彼の行動に、しばらくそこに立ち尽くしていた。
彼が私を好きだと思ったのは、私の勘違いかもしれない。
何だか考えるのがバカらしくなって、私は顔を洗いに行った。

学校に行けば、やはり爆豪とは話す事は無い。
それでもたまに、爆豪の視線を感じて振り返るが、爆豪はいつも私に背を向けていた。
だんだん昨日のアレは、爆豪が負け惜しみからの嫌がらせをしたのでは無いかと思う様になった。
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