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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第6章 【ヒロアカ 】【自作】睡眠不足のわたし達※爆豪【R18】


「あるでしょ普通に。」
何故私がキスの経験が無いと思われているのか、いささか不愉快になりながら爆豪を見返した。
爆豪は足元を見ながら、何やら難しい顔をしていた。
「‥夜ドアの鍵開けとけよ。」
目線を私に戻しながら爆豪は 言った。

その表情は、明らかに苛立ちを隠さない顔をしていた。
私だって嫌だわ。
その苛立ちが私とキスをしなければいけない状況だと理解出来、私はイラッとしながら教室に戻る爆豪を見送った。
本当に思い通りにならなければ、怒鳴るわ相手を威嚇するわ、元彼を思い出す。

そんな爆豪の背中を見ながら、中学の時に付き合っていた、年上の先輩を思い出した。
とてもヤンチャない人で、彼はとても目立っていた。
当時は周りを馬鹿にした様に、お山の大将でいる彼が何故か格好良く見えて、告白された時は嬉しくてすぐに返事をしたものだ。
付き合ったら、自分と意見が違えば怒鳴ったり、威嚇してきたりであまりいい思い出もなく、すぐに別れた。
私はため息を吐くと、爆豪の後を追う様に教室に戻った。

そこから授業が終わるまでは、本当に地獄の様な睡魔との闘いだった。
やっと自分の部屋に戻れた時は、寝れないのにベットに横になれただけでも気持ちが楽になった。
ほぼ2日寝ないで分かった事は、人は空腹より眠気が勝つもので、私は夕飯を食べる気力も無く、ひたすらベットの上で寝返りを繰り返していた。

眠れないと時間が経つのが遅いもので、爆豪が来た深夜になるまでは、ひたすら地獄の様な時間だった。
爆豪は周りに気を遣っているのか、部屋をノックする事なく入ってきた。
普段ならあまり気分の良い行動では無いけど、爆豪の顔を見た途端、やっと寝れる喜びで顔がほぐれた。
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