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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第6章 【ヒロアカ 】【自作】睡眠不足のわたし達※爆豪【R18】


この状態が、そうであってはならない。
そんな希望を探す様に記事を読み進めると、その解除方法を見つけた。
思わずスマホを手から落としそうになる。
私は顔を上げて、思わず爆豪を見た。
爆豪も同じ記事を見て、思わず振り返ったのだろう、私と同じ顔をした爆豪と目が合う。

解除方法は、感染者同士の体液の交換だった。
私達は目が合うと、すぐに目線を外してまたスマホに目を向ける。
その解除方法すら一時的に眠れるだけで、完全なる解除には、やはり1週間という期限が必要な様だ。
つまり私は、この男の個性に感染し、眠る為には毎日爆豪と体液の交換をしなければいけない。

私は耳朗にスマホを返すと、倒れる様に机に頭を置いた。
いくら横になっても寝れない、もう現実を受け止めよう。
ホームルームを終えると、どちらかが誘導する訳でもなく、教室から出て一目の付かない場所に向かった。

廊下の端で周りに人がいない事を確認すると、私は爆豪の腕を掴んだ。
いきなりの事で爆豪の体がビクッとなったが、そんな事を気にかけてあげる余裕なんて今はなく、私は爆豪の目を見て訴えた。
「先生に相談して、何とか解除してもらおうよ!」
私の必死の訴えに、爆豪がたじろいだ。
1日寝ていないだけで、こんなに苦しいのに、こんな状態が1週間も続くなんて地獄だ。

私の手を振り払って、爆豪が睨む様に言った。
「んな、みっともねぇ事言えるか!」
爆豪のその傲慢な性格を表した様な表情に怒りを覚えた。
そんなくだらないプライドなんて私には無い。
「‥なら、私だけ相談するから」
私は爆豪を人睨みしてから、背を向けた。

今度は爆豪の手が、私の腕を掴んだ。
痛みで思わず顔が歪むほどだった。
「誰かに言ったら、殺すぞ。」
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