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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第6章 【ヒロアカ 】【自作】睡眠不足のわたし達※爆豪【R18】


私が寝不足と答えると、芦田は笑いながら夜更かしした事を揶揄う。
普通の夜ふかしなら、こんなに辛い事もないだろう。
眠たいのに寝れない体は、今にも気を失いそうな朦朧とした意識の中で、私は寮を出て教室に向かった。

教室に入っても、眠気は全く治らず、私は我慢が出来なくて机に顔を伏せた。
いつもなら間違いなく爆睡出来る眠気だ。
何故眠れないのか理解が出来ずに、私は頭を上げる気力も無く、そのまま机に伏せっていた。

頭の方で、椅子がぶつかる音がして、私は顔を上げた。
顔を上げると椅子を引いていて、私の机にぶつけてしまった爆豪と目が合った。
その顔に私は思わず見入ってしまった。
いつもより更に機嫌が悪そうな爆豪の、私を見下ろした目を見ると、その目元は私と同じくらいのクマが出来ていた。

ー爆豪も寝不足なのかな。
私は目が開き切らない顔で、爆豪を黙って見ていたが、爆豪はすぐに私から目線を外して席に座った。
そんな爆豪の顔を見て、何故か不安が胸をよぎった。

「なんか、変なヴィランが捕まったね。」
爆豪の隣で耳朗がスマホでニュースを見ながら話かけてきた。
私は耳朗からスマホを受け取ると、目の開き切らない状態で、頑張ってその記事を読んだ。
その捕まったヴィランの顔写真を見て、心臓が鷲掴みになったくらい痛んだ。

そこには昨日道で会った、あの男の顔写真があった。
先ほどよりは働くようになった頭で、必死に記事を読んだ。
愉快犯の様なその男の奇行がつらつらと書かれていた。
男の個性は触れた人間を不眠にする個性と書かれていた。
その個性に感染したら、1週間眠る事は出来なくなると言うのだ。
私は耳朗のスマホをぎゅっと握りしめて、記事の続きを読んだ。
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