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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第6章 【ヒロアカ 】【自作】睡眠不足のわたし達※爆豪【R18】


「えー、じゃあさ、轟みたいなのがいいの?」
クラスの男の子の実名を使うのはどうかと思うよ芦田ちゃん。
私は苦笑いで首を振った。
このクラスで、私が喋り方が好きだなぁと思ったのは綠谷だ。
あの柔らかい喋り方が好きだ。

「あ、綠谷ごめんねー。」
その時に綠谷が帰って来て、私達は綠谷の席を離れる。
「全然いいよ。」
綠谷はそれににっこり笑って言った。
うん、やっぱり綠谷の声も喋り方も好きだ。
さっきまでの爆豪の殺気すら消してしまう。

綠谷に釣られて、私も笑いながら自分の席に向き直す。
私が前を向くと同時に、爆豪もまた視線を前に戻した。
ずっと今のやり取りを見ていたのだろうか。
私はあまり気にしないで、入って来た先生に目をやった。

今日は寮に戻る前に、シャンプーを買いたくて、薬局に行った。
その帰りに、声を掛けられると同時に肩に手を置かれた。
「ねぇ、駅に行きたいけど、こっちで合ってる?」
その瞬間、言いようの無い嫌悪感が全身を走った。
普通道を聞きたくても、体に触れるだろうか。
私は眉間に皺を寄せて、その男の顔を見た。
一見普通の人に見えるそいつは、気持ち悪くニヤニヤ笑っていた。

その男の手を払おうとした時だった。
男の腕を掴んだ手が見えた。
掴まれた腕が痛いのか、男がうめき声をあげた。
私はその手の先を見る。
それが爆豪だという事に、驚いて目を見開いた。
「‥駅はあっちだ。」
低い声と、殺気だった目線が、向けられていない私にも鳥肌を立たせた。

男は爆豪の手を掴んで払うと、少し距離を取る様に後退りした。
「ありがとうよ、雄英生。」
そう言うと、男は私達に背を向けて歩き出した。
そうだ、私達は雄英として制服を着て、ブランドを背負っている。
爆豪のこの様な態度はどうなのかと思うが、彼はまたこれが全国区で知られているので、今更問題無いのだろう。
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