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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第6章 【ヒロアカ 】【自作】睡眠不足のわたし達※爆豪【R18】


寮生活にも慣れた頃に、休み時間に女子トークをしていた。
『どんな男の子が好みか』
たまたま雑誌を見ていて、芸能人ヒーローをあーでも無い、こーでも無いと言っていた時だった。
何でも無い、高校生の女子トークなのだが、今私の背中からはただならぬ気配がする。

私上條仁美の席は爆豪の真後ろだ。
私達は私の後ろの席の綠谷の席を借りて雑誌を読んでいた。
爆豪の席にも切島が来ていて、何か話していたはずだ。
それでなくても、爆豪はいつも休み時間に1人でいても、周りを気にしたりはしていない。
なのに、何故か今は爆豪がこの話に耳を澄ましているのが、背中越しでも彼の異様な気配で分かる。

芦田達は気が付いていないのだろうか、彼の見えない視線に冷や汗が出そうになる。
「上條は、どんな男の子がタイプなの?」
私は爆豪の気配に集中していて、いきなり呼ばれた名前にビクッとした。
何だ?異様な気配が強くなった。

絶対爆豪は聞いているだろうと思い、私は口を開くのを戸惑ったが、事情が分からない彼女達からの視線も痛い。
「‥えっと‥優しい人かな。」
後、声を荒げない、大きく無い人だ。
無難な答えだが、正直な答えだった。

そう、爆豪とは正反対なのだから、どうかその気配をやめてくれ。
「えっ!俺めっちゃ優しいよ!」
いきなり切島が割って入ってきた。
ーお前も聞いてたんかい!
思わず心の中で突っ込んでしまったが、私は恐る恐る後ろを振り向く。
睨む様にこっちを見る爆豪と目が合った。

まるで殺しかねないその目線に、喉がヒュッと鳴った。
「‥切島は声は大きいからやだ。」
そう言って、すぐに目線を元に戻した。
「後、声を荒げない人がいい。」
だから貴方ではないので、その目線はやめて下さい。
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